鍵アイコン 森林組合の方はこちら

お知らせ

本文

2025.03.21

衛星画像とレーザーデータを活用した森林資源の調査研究に関する中間報告会

 「山の伐採をする前にどれくらいの木が出材できるのでしょうか?」今も昔も事前に木材の出材量を知ることは収入を見積もる上で、とても重要なことです。

 昔は、山守(やまもり)とよばれる経験豊かな人の意見を聴いたりして把握していましたが、情報機器が発達したこの時代、レーザー計測データや衛星画像を使った測量で立木の位置や高さを計測し、山の材積を推定する方法が試行されています。

 岐阜県森連では木材生産業者と共に、東京農業大学・(株)パスコに協力し、飛騨地域に試験地を設けて、山の材積を推定する手法に協力しています。3月17日、三者が集まり試験地で測定し分析した結果について中間報告会を開催しました。

 報告会では、衛星画像と航空レーザー計測データや人工知能(AI)を応用し森林資源を把握する手法の紹介やその精度、森林にある立木の本数をカウントする精度を求める分析結果、樹種ごとに色分けできる分布図について発表がありました。

 比較的高い精度で立木の本数、立木の位置や太さが解析できることがわかりました。また、質疑応答も行われ、普段の業務での疑問や現場目線からの意見に応えていただきました。

 今年度の調査は、皆伐後の場所だったので、伐根の直径と位置を計測するだけでしたが、来年度は立木の状態で胸高直径を地上レーザーで計測し、航空レーザー計測の樹高データと合わせ、資源量を把握する予定です。 また、伐採後に出材された材積を樹種ごとに調査し、現存の資源量と出材量を明らかにして行くことが計画されています。