森林の境界

地籍調査の概要

地籍調査は、国土調査法に基づく国土調査の一環として行う土地の調査のことで、土地の位置、形、地目、面積などを明らかにするために、一筆ごとの土地について現地調査と測量を行い、新しく地籍図と地籍簿を作成する事業で、その成果は法務局に登記されます。

森林整備部では、境界に関する基礎的な技術として、地籍調査事業にも取り組んでいます。

森林境界明確化の概要

森林所有者の高齢化や山に対する関心の低下により、山の境界を知る人々が減少しています。これにより、間伐などの森林整備が困難になり、森林が荒廃していく恐れがあります。
土地の境界は法務局の登記情報や旧土地台帳付属地図（以下「公図」）をもとに進めますが、森林では縮尺や土地の形状、現地の地形と異なることも多い状況です。そこで、森林所有者からの情報、各種資料の読み取り、地形や地物、樹木の生育状況などを総合的に判断して境界を明確にします。境界には番号を付与した杭を設置し、GNSSやデジタルコンパスなどで簡易的な測量を行い、座標データとして整理します。
これにより、森林データをパソコン上で一括管理することができ、次の世代に情報を引き継ぎ、森林の持続的な管理や自然環境の保護が可能となります。

※地籍調査ではありませんので登記までは行いません。